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論文

三輪 治生先生(センター病院・講師)の論文が掲載されました

Paper Information

Endoscopic ultrasound-guided hepaticogastrostomy using a novel double-lumen cannula designed for a 0.018-inch guidewire

Authors

Haruo Miwa, Ritsuko Oishi, Shotaro Tsunoda, Kazuki Endo, Yuichi Suzuki, Hiromi Tsuchiya, Shin Maeda

Journal

Endoscopy. 2026 Mar;58(S 01):E232-E233.

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A

Abstract

背景と目的:超音波内視鏡下肝胃吻合術(EUS-HGS)において、22G穿刺針と0.018インチガイドワイヤーの組み合わせは胆管穿刺には適していますが、その後の瘻孔拡張やステント留置のステップでは技術的な困難を伴うことがあります。特に、腰の強い0.035インチガイドワイヤーへの交換にはデバイスの入れ替えが必要で、胆汁漏出のリスクが課題となっていました。

方法:0.018インチガイドワイヤー専用の超テーパーチップと、0.035インチワイヤーを通せるサイドルーメンを兼ね備えた新型の不等径ダブルルーメンカニューレ(UDLC;PIOLAX、日本製)を用いた新しい手法を導入しました。

結果・結論:このUDLCを使用することで、デバイス交換を行うことなく、胆汁吸引と0.035インチガイドワイヤーへのスムーズな移行をワンステップで実現しました。本手法は、処置の安定性を向上させ、瘻孔拡張に伴うリスクを最小限に抑えることができる安全で効率的なアプローチであることが示されました。

三輪 治生先生のコメント

EUS-HGSは非常に有用な排液術ですが、細径ガイドワイヤーから太径ガイドワイヤーへの交換時に発生するトラブルや胆汁漏出は、常に内視鏡医を悩ませるポイントでした。今回、PIOLAX社と共同で開発に携わった新型のダブルルーメンカニューレ(UDLC)を使用することで、この「デバイス交換」という手間とリスクを劇的に軽減することができました。現場のニーズを形にしたこのデバイスが、EUS-HGSの安全性と確実性を一段階引き上げる一助になれば幸いです。開発から検証まで、多大なるご支援をいただいた前田教授、ならびにセンター病院内視鏡室のスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。今後も、より低侵襲で安全な治療を目指して研鑽を積んでまいります。

三輪 治生