Paper Information
EUS-guided hepaticoduodenostomy with angled puncture technique to avoid the interposed gallbladder (with video)
Authors
Haruo Miwa, Hiroki Sato, Hiromi Tsuchiya, Shin Maeda
Journal
Endosc Ultrasound. 2025 Nov-Dec;14(6):359-360.
Abstract
背景と目的:十二指腸から肝後区域枝(B6)を穿刺するEUS-HDS(hepaticoduodenostomy)は、十二指腸球部でのスコープ操作に制限があるため、穿刺経路の設定に難渋すること���少なくありません。本報告では、肝癌および肝門部胆管狭窄により通常のドレナージが困難で、かつ穿刺経路上に胆嚢が介在していた困難症例に対する新しい穿刺テクニックを提示しました。
方法:富士フイルム社製の処置用超音波内視鏡(EG-740UT)を使用。まず肝表面を垂直に穿刺し、そこからスコープにダウンアングルをかけながら穿刺を進めることで、介在する胆嚢を回避してB6へ到達させる「angled puncture technique」を施行しました。
結果・結論:穿刺方向が末梢向きとなりガイドワイヤー等の誘導には工夫を要しましたが、最終的に7Fr Type ITステントの留置に成功し、良好な減黄効果を得ることができました。本手法は、解剖学的な制約がある症例におけるEUS-HDSの安全性と確実性を高めるための有用な選択肢となり得ることが示されました。
B6)を穿刺するEUS-HDS(hepaticoduodenostomy)は,十二指腸球部でのスコープ操作に制限があり,穿刺経路の設定に難渋することがあります.このたび,HCC,肝門部胆管狭窄により経乳頭的なドレナージが困難であった症例に対して,EUS-HDSを施行した症例をEndoscopic Ultrasound誌に投稿させていただきました. 初回の観察では穿刺経路上に胆嚢を認めており,穿刺が困難でしたが,FUJIFILM社のEG-740UTを使用して垂直に肝表面を穿刺し,ダウンアングルをかけながらB6を穿刺することが可能でした.穿刺方向が末梢向きになりGWおよびステントの肝門側への誘導は叶いませんでしたが,無事に7Fr Type ITを留置し減黄治療に成功しております. 当院ではこれまでに6例に対してEUS-HDSを施行しておりますが,いずれの症例も工夫が必要な困難例であり,3例ではVideo articleとして報告しております. 今後も,interventional EUSにおけるTIPSを報告し,安全な治療として確立されていく一助になれば幸いです. 肝胆膵グループの皆様,投稿に際してご指導いただきました前田教授に御礼を申し上げます.(三輪 治生先生のコメント
(B6)を穿刺するEUS-HDS(hepaticoduodenostomy)は,十二指腸球部でのスコープ操作に制限があり,穿刺経路の設定に難渋することがあります.このたび,HCC,肝門部胆管狭窄により経乳頭的なドレナージが困難であった症例に対して,EUS-HDSを施行した症例をEndoscopic Ultrasound誌に投稿させていただきました. 初回の観察では穿刺経路上に胆嚢を認めており,穿刺が困難でしたが,FUJIFILM社のEG-740UTを使用して垂直に肝表面を穿刺し,ダウンアングルをかけながらB6を穿刺することが可能でした.穿刺方向が末梢向きになりGWおよびステントの肝門側への誘導は叶いませんでしたが,無事に7Fr Type ITを留置し減黄治療に成功しております. 当院ではこれまでに6例に対してEUS-HDSを施行しておりますが,いずれの症例も工夫が必要な困難例であり,3例ではVideo articleとして報告しております. 今後も,interventional EUSにおけるTIPSを報告し,安全な治療として確立されていく一助になれば幸いです. 肝胆膵グループの皆様,投稿に際してご指導いただきました前田教授に御礼を申し上げます.(三輪 治生)